ケータイ関連本を読んでみての感想

2008年03月09日 written by fjkktkys

何冊か読んだうちの以下3冊を中心にしたまとめ。

PCでのネット文化とケータイ文化の乖離がはんぱないことになってきているという印象を強く抱かされた感じで、自分自身がPCでのネット文化にどっぷりな人間だったので、ケータイ文化をちゃんと知るいい機会になりました。

ケータイ文化は基本的に日本全国で展開されていて、ケータイ小説が売れるのは東京よりも地方なんだそうです。「地方には遊ぶ場所がない」というのはその通りで、首都圏に引越して2年半ほどの私もそれには同感。東京にはないものがないなあという感じで、地方都市の娯楽がカラオケとかショッピングモールの映画館とかパチンコぐらいしかない。首都圏の人口が3000万人程度なので、単純にケータイ文化が地方を中心に盛り上がっていることになる。
ケータイ小説の書き手が18~19歳の女性10万人ぐらいが中心だそうですが、簡単な計算をしてみると20人に1人ぐらいになります。だから学校の1クラスに2人くらいいるってことですね。それぐらいなら普通にいそうです。

自分の中のイメージとして、ケータイ文化は高校生までと、高校を卒業して大学に行かない(行けない)人たちが中心になっているのかなと思ったら、実はそうではないらしく、大学に入ったり、就職したりしても「PC=ビジネスの道具」という考えがケータイ文化中心の人たちにはあるそうです。
さらには、PCの場合はネットに接続するまでの手続きがそれなりに面倒だったり、家にPCがあったとしても自分専用として使えるわけではなかったりすると。ケータイは端末を買った時点でいきなりネットに接続できるので、ケータイ中心でネットを使うことになるのでしょうね。ケータイを持った上にPCを持つ(しかも数年もすれば買い替えないと使い物にならなくなる)というのは金銭的にもこれからは難しくなっていくようにも思えるし。

ケータイ文化とかケータイ小説に関しては、正直なところ危機感を覚えまして、なんかもう即物的でジャンクな感じがして、文化とか教養とかそういうものが全くなくなってしまうんでないか、ということを感じました。日本大丈夫か?ってとても感じる。そしてここまでケータイ文化が発達してしまっている国は日本だけだそうだし。

ケータイ小説自体は「救済のための物語」だと分析されていて、つまり生きていることになんか漠然とした不安があって、無意識からの救いが欲しくて読まれているとのこと。それで救われて、立派な単行本をファンアイテムとして購入する。早い話が宗教なんですけど、それで救われるなら安く済むという印象。

逆にPCでのネット文化どっぷりな人は自意識とかが発達していて、その自意識が行き着く先のニヒリズムに陥っているという指摘もされていますが、これを解決とか解消するには何かを作り出すことが一番なんじゃないかなと個人的には思ってます。

ケータイとPCの融合的な話としては、「イー・モバイル超頑張れ」という感じ。主要3キャリアによって阻まれてる部分がかなりあります。規制まわりに関しても、イー・モバイルは不利な状況のようです。
iPodTouchを触る機会が最近よくあって、あれがそのままiPhoneになるのでしょう。その過程でなくなっていくものはそれなりに想像できます。その中でどんな新しいものを生み出すかが重要。ただ、色んな人とPCとケータイの融合的な話をすると「あと2年」と良く言われますけど、現実のハードレベルではそんなに簡単に変わらない(5年ぐらい)と個人的な勘では思います。携帯キャリアは必死で既得権益守ってくるでしょうし、キーボード付きのケータイデバイスはケータイ文化の人間には受け入れられないのではないでしょうか。

ケータイ文化自体はPCとの融合があったとしても、大勢力として存在し続けることになるでしょう。PCでのネット文化はやはりビジネスユースというか、自分的にもメインで使ってるのはタスク管理、ネットのブログ閲覧/投稿とかなので、2割の人間が好んでPCを触るという世界が待っていそうです。

そんなケータイとPCが格差を生むのかというと、デバイスの違いからくる情報収集の便利さという点においては、現状はケータイ文化の方が不利でしょう、PC文化の人間からすると時間がかかりすぎてケータイは情報収集には使えない。情報収集を必要としない人間がケータイ文化を形成するのでしょう。

なぜケータイ小説は売れるのか (ソフトバンク新書 63)

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